当院の取り組み
【泌尿器科】前立腺がんに対するシングルポートロボット支援手術
2026/05/25
近年ロボット支援手術が浸透しておりますが、当院でも手術支援ロボット「da Vinci SP」を導入いたしました。これに伴い、これまで常勤1名体制でありましたが、ロボット手術経験を有する専門医を増員し、2026年4月より常勤2名体制となりました。
ロボット支援手術とはロボットが自由に手術を行うのではなく、執刀医が術野と離れたサージョンコンソールと呼ばれる操縦席に座り、ロボットアームを操作して腹腔鏡手術を行います。執刀医はモニターで拡大された視野を見ながらアームに装着されている手術器具(鉗子)を操作します。従来の腹腔鏡手術に比べ鉗子の操作性が優れており、正確で安全性の高い手術が望めます。
これまでのロボットは複数の切開部位からロボットアームを挿入しますが、da Vinci SPは1本のアームにカメラと鉗子がまとまっています。そのため、創(きず)が少なく、手術操作に必要な体内の空間が従来のロボットよりも縮小されました。前立腺全摘術においてこのメリットを最大限に生かせるのが腹腔外アプローチと呼ばれるアプローチ方法です。従来は鉗子のワーキングスペース確保の観点から、腹腔内アプローチが一般的でした。一方、da Vinci SPは上記理由から腹腔に入らずに手術を行うことが可能です。これにより、腸を傷つけるリスクや術後の痛みを軽減できることが見込まれ、より低侵襲な治療が実現できると考えられます。
当院ではまず前立腺悪性腫瘍領域から導入を開始し、他科疾患も含め順次対象疾患を拡大していく予定です。
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