病院概要

院長あいさつ

九段坂病院は大正15(1926)年 に設立され、平成27(2015)年に現在の九段下の地に移転いたしました。都心に位置する中規模の公的病院であり、特色のある高度医療を実践することにより、患者さんの幸福に貢献することを使命としております。

当院には内科(消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、糖尿病・代謝内科、脳神経内科)、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、心療内科、リハビリテーション科、麻酔科があり、各診療科で特色のある高いレベルの医療が行われています。整形外科は「脊椎脊髄外科」に特化した診療を行っており、世界最高水準の脊椎疾患の診断や手術を追求している施設です。脊椎疾患に悩む高齢者の数は増加しており、他の医療機関から数多くの患者さんをご紹介いただいております。その他の科においても、患者さんに適した高度医療を実践しております。超高齢化が進む我が国では人生100年時代を迎えていますが、当院では「超高齢になっても安全で負担が少ない手術や治療を受けられる」、「超高齢になっても先進のリハビリテーションにより運動機能を維持できる」、「超高齢になっても認知症にならないよう予防できる(「認知症予防外来」ほか)」など、当院の特色を生かして人生100年時代の健康づくりに貢献してまいります。

当院の特色の一つは健康医学センターでの人間ドックです。「半日ドック」「一日ドック」「プレミアム脳ドック」などの各種人間ドックが活発に行われ多くの方々に受診いただいております。美しい風景を望む当院最上階の健康医学センターでの人間ドックを、皆さまの健康づくりにお役立ていただければと思います。さらに、当院の特色として、千代田区高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ」が併設されていることがあります。地域高齢者の医療、介護、福祉の連携や、健康づくりに貢献してまいりたいと存じます。

今後も、当院がさらに良い医療を提供することができますように、職員一同、努力を重ねてまいります。

九段坂病院 院長 山田 正仁

九段坂病院 院長 山田 正仁

理念・基本方針

理念

高潔な志をもち、
洗練された技術で愛情をこめて医療を行う。

基本方針

私たち九段坂病院職員は、患者さんの病を癒やすために、温かい気持ちとぬくもりのある手を持って接し、患者さんそれぞれにとって最善の医療を選択、提供することをめざします。
この理念を達成するために、私たちは医学の知識と技術の習得に日々努めるとともに、人格教養を高め、医療の質の向上を図ります。医療を受ける人々の人格を尊重し、患者さん主体の診療・看護を行うため、

  1. 患者さんの権利の尊重・擁護と、プライバシーの保護に努めます。
  2. 診療記録の適正管理とその情報を患者さんに開示します。
  3. 診療に関わるあらゆる面の安全管理に、最大の努力を払います。
  4. 全ての人々に公平・平等である全人的医療をめざします。
  5. 医療の社会性・公共性を認識、法を遵守して、医療を通じて社会への貢献に努めます。

患者さんの権利/患者さんへのお願い

患者さんの権利

「患者の権利に関するWMAリスボン宣言(世界医師会)」の精神のもとに患者さんの権利を十分に守り、最良の医療を提供することを旨とします。
  1. 人格が尊重され、最善の医療を公正に受ける権利があります。
  2. 症状や医療行為について納得できるまで十分な説明を受ける権利があります。
  3. ご自身の選択に基づく医療を受ける権利があります。
  4. 他の医師の意見(セカンドオピニオン)を受ける権利があります。
  5. ご自身の診療録の開示を受ける権利があります。
  6. プライバシーが尊重され、個人情報が保護される権利があります。

個人情報の取り扱いについてはこちらよりご覧いただけます。

患者さんへのお願い

  1. 最善で良質な医療を実現するために、自分自身の健康に関する情報はできる限り正確にお伝えください。
  2. 治療上必要なルールはお守りください。また、治療を受けて異常を感じたらすぐにお知らせください。
  3. 医療に関する説明がよく理解できない場合には、納得できるまでお尋ねください。どうしても納得できない場合には他の病院・他の医師に意見を求めることができます。
  4. 医療の安全のために最大の努力を行っていますが、あらゆる医療行為は本質的に不確実であり、さまざまな危険を伴います。意図せざる結果が生じる可能性をご理解ください。
  5. すべての患者さんが快適な環境で適切な医療を受けることができるように、他の患者さんのご迷惑にならないように病院や社会生活上のルールやマナーを遵守する必要があります。
  6. 過剰な投薬や治療期間終了後の不必要な入院などをさけることにご協力ください。
  7. 当院は、臨床研修病院としての卒後研修教育、看護実習病院としての看護実習教育を担っています。厳重な監督のもとに研修を行っておりますのでご理解・ご協力をお願いします。

暴言・暴力や迷惑行為等に対する当院の対応について

当院では、以下のような行為に対し、職員から注意・勧告等を行っても改善されない場合や、緊急を要すると判断した場合には、診療をお断りすることや、「強制退院」「病院への出入り禁止」等の通告を行うこと、「所轄警察への届出・通報」等然るべき措置を講じることがあります。病院、職員との信頼関係の維持及び職員の労働環境の安全確保のためご理解ください。
  1. セクシュアル・ハラスメントや暴力行為(殴る・蹴る、物にあたる等)を行う場合、もしくはそのおそれが強い場合
  2. 大声を出したり、暴言や脅迫的な言動(誹謗・威嚇・中傷などを含む)がある場合
  3. 解決しがたい要求を繰り返し行う場合
  4. 建物設備等を故意に破損する場合
  5. 受診に必要の無い危険な物品を院内に持込む場合
  6. SNS などを用いインターネット上で、当院及び当院職員への暴言や虚偽の内容を拡散させる、または当院の関係者に対する誹謗中傷等を行う行為
  7. 療養に専念せず診療目的に従った行動を意図的に行わない場合や、無視・長時間の居座りなどを含む迷惑行為を行う場合
  8. 病院の規則、職員の指示に従わないとき
  9. その他の迷惑行為により病院長が必要と判断したとき

診療科目・病床数・九段坂病院の沿革

診療科目 整形外科(脊椎脊髄専門) 内科 外科 皮膚科 泌尿器科 婦人科 耳鼻咽喉科 眼科 心療内科 麻酔科 放射線科 リハビリテーション科
病床数 257床(一般病床 内ハイケアユニット10床、地域包括ケア44床、回復期リハビリテーション41床)

九段坂病院の沿革

1926年
10月
小池國三(当時の山一証券株式会社社長)、福岡五郎(初代病院長)ら有志により、私立九段坂病院として設立
病床数30床、診療科目3科(内科・外科・小児科)
1944年
10月
戦時下、日本医療団に吸収
1949年
9月
非現業共済組合連合会(現在の国家公務員共済組合連合会)の直営病院として発足
病床数一般30床、診療科目4科(内科・外科・小児科・皮膚泌尿器科)
1959年
9月
人間ドック開始。日本病院協会の短期人間ドック実施開始
1961年
8月
増改築により、病床数一般226床、診療科目11科に
1962年
9月
総合病院の承認を受ける
1971年
10月
大手町合同庁舎第三号館に附属診療所開設。診療科目2科(内科・歯科)
1984年
10月
附属診療所に診療科目 皮膚科を増設
1992年
4月
健康医学センター開設(1泊ドック、日帰りドック)
1992年
6月
小児科廃止、診療科目10科
1996年
10月
心療内科新設、診療科目11科
1999年
10月
リハビリテーション科新設、診療科目12科
2000年
4月
産科を廃止し、婦人科とする
2000年
12月
関東財務局移転に伴い大手町診療所閉鎖
2007年
12月
人間ドック・健診施設機能評価認定取得
2008年
4月
管理型臨床研修病院指定
2010年
4月
基幹理型臨床研修病院指定
2015年
11月
新病院移転、病床数 231床
2016年
1月
地域包括ケア病棟開始
2016年
4月
回復期リハビリテーション病棟開始
2018年
6月
日本医療機能評価機構「一般病院2」及び「リハビリテーション病院」認定取得
2018年
10月
ハイケアユニット病棟開始
2019年
5月
病床数257床へ増床

教育研究施設・病院機能評価

教育研究施設

  • 厚生労働省指定臨床研修病院
  • 日本内科学会認定医教育関連病院
  • 日本皮膚科学会専門医研修施設
  • 日本外科学会専門医制度修練施設
  • 日本心療内科学会専門医基幹研究施設
  • 日本整形外科学会認定医制度研修施設
  • 日本心身医学会研究診療施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本消化器外科学会専門医修練施設
  • 日本呼吸器学会認定施設
  • 日本臨床細胞学会認定施設
  • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
  • 日本糖尿病学会認定教育施設
  • 日本泌尿器科学会認定教育施設
  • 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
  • 日本リハビリテーション医学会認定研修施設
  • 日本認知症学会認定研修施設

病院機能評価

当院は、日本医療機能評価機構の病院機能評価(3rdG:Ver.1.1)を受審し、2018年6月1日付にて『一般病院2』(主として、二次医療圏等の比較的広い地域において急性期医療を中心に地域医療を支える基幹的病院)および副機能種別『リハビリテーション病院』として認定されました。

  • ※病院機能評価は、病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が適切に実施されているかどうかを、第三者の目で中立的・科学的・専門的見地から評価を行うものです。
    日本医療機能評価機構が定める所定の項目によって活動状況を評価されます。
  • ※日本医療機能評価機構ホームページはこちら
  • 主たる機能 :一般病院2 Hospital Type2
  • 副機能 :リハビリテーション病院 Rehabilitation Hospital
  • 機能種別版評価項目3rdG :Ver.3.0
  • 認定期間 :2023年6月1日~2028年5月31日
認定証 主たる機能 :一般病院2 Hospital Type2
機能種別版評価項目3rdG :Ver.3.0
認定期間 :2023年6月1日~2028年5月31日
認定証 副機能 :リハビリテーション病院 Rehabilitation Hospital
機能種別版評価項目3rdG :Ver.3.0
認定期間 :2023年6月1日~2028年5月31日

施設基準届け出状況(令和6年7月1日時点)

当院では厚生労働大臣の定める施設基準などについて以下の届け出を行っています。

基本診察料の施設基準

  • 医療DX推進体制整備加算
  • 急性期一般入院基本料1
  • 臨床研修病院入院診療加算(基幹型)
  • 救急医療管理加算
  • 診療録管理体制加算3
  • 医師事務作業補助体制加算1(25対1)
  • 25対1急性期看護補助体制加算(5割以上)
  • 看護職員夜間配置加算12対1配置加算1
  • 療養環境加算
  • 重症者等療養環境特別加算
  • 栄養サポートチーム加算
  • 医療安全対策加算1
  • 感染対策向上加算2
  • 患者サポート体制充実加算
  • 術後疼痛管理チーム加算
  • 後発品使用体制加算2
  • 病棟薬剤業務実施加算1
  • データ提出加算2
  • 入退院支援加算1
  • 認知症ケア加算1
  • せん妄ハイリスク患者ケア加算
  • ハイケアユニット入院医療管理料1
  • 回復期リハビリテーション病棟入院料3
  • 休日リハビリテーション提供体制加算
  • 地域包括ケア病棟入院料2
  • 看護補助体制充実加算

その他届け出

入院時食事療養(Ⅰ)
選定療養費
(入院期間180日超え) 2,390円
(特別の療養環境の提供) 別掲示
(初診時保険外併用療養費)2,750円

特掲診察料の施設基準

  • 心臓ペースメーカー指導管理料遠隔モニタリング加算
  • 高度難聴指導管理料
  • がん性疼痛緩和指導管理料
  • 婦人科特定疾患治療管理料
  • 外来リハビリテーション診察料
  • 外来腫瘍化学療法診療料1
  • ニコチン依存症管理料
  • 薬剤管理指導料
  • 医療機器安全管理料1
  • 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 遠隔モニタリング加算
  • 持続血糖測定器加算
  • HPV核酸検出
    及びHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)
  • 検体検査管理加算(Ⅰ)
  • 検体検査管理加算(Ⅳ)
  • 時間内歩行試験
  • ヘッドアップティルト試験
  • 神経学的検査
  • 内服・点滴誘発試験
  • CT撮影及びMRI撮影
  • 抗悪性腫瘍剤処方管理加算
  • 無菌製剤処理料2
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
  • 後縦靭帯骨化症手術(前方進入によるもの)
  • 椎間板内酵素注入療法
  • 乳がんセンチネルリンパ節加算2
  • ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
  • 胃瘻造設術
  • 腹腔鏡下膵体尾部腫瘍切除術
  • 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術
  • 膀胱水圧拡張術
  • 輸血管理料Ⅱ
  • 人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算
  • 麻酔管理料(Ⅰ)
  • 在宅療養後方支援病院
  • 外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
  • 入院ベースアップ評価料
※掲載内容についての問い合わせ:九段坂病院 TEL:03-3262-9191